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    ふたつの「新・幕末純情伝」

    • 2011.09.21 Wednesday
    • 14:39
     日曜日はパルコ版、月曜は水戸版を観に行きました。

    水戸版にはキミトジャグジーの織笠、首藤くん、座長が出演。
    朝早く芸術館についちゃって、楽屋入りするであろう座長を見てしまった。ヒヤヒヤ。織笠からは芝生を投げつけられた。

    やっぱり水戸版は見劣りしちゃうのかなーと思いきや。
    むしろ水戸版すごく良かった。つかこうへいの男臭さに水戸のポップさを加えて、それでもちゃんと台詞を客席に飛ばしてくる素直な演出。
    気に入ってるシーンが何個か切られていたのは残念だけど、お客さんを楽しませようっていう心意気がヒシヒシを伝わってきた。
    それから、水戸は面白い役者さんがたくさんいる。坂本、土方、留吉、桂。みんな魅力的だった。

    キミジャグの仲間が出てらから、贔屓目に見てる自分もいるのかなって思ったけど、やっぱり水戸版おもしろかった。

    東京版が「骨太」で「ダイナミック」な沖田なら、水戸版は「凛」として「可愛い」沖田。
    東京版が「若く」て「繊細」な坂本なら、水戸版は「かっこよく」て「破天荒」な坂本。
    こんなカンジで、まったく違ったふたつの「新・幕末純情伝」を見られて本当に良かった。
    どっちも素晴らしい舞台だった。客席は土地柄か、水戸の方があたたかかったかな。

    月曜日は東京組も何人か観に行ってて、プチ同窓会みたいになった。
    その時、織笠の恩師がこの舞台を観て、「自分の手で育てられないなら、あいつ実家に帰るって言った時に殺せばよかったなぁ」とか危険な発言してて。その時は「何言っとんのや、おっさん」とみんなで笑ったが、今思えば最高の褒め言葉だったな、と。
    このおっさん、仕舞いには「何で水戸にいるんやろうな、何で俺のとこ来ないのかな。」と泣き出して、俺らドン引き。よく見たらこのおっさん、ビール飲んでた。しょうもないおっさんだ。小劇場に帰れ。むしろ奈良に帰れ。ここまで書いて、おっさんがこのブログ読んだらどうしようと思ったけど、普段からおっさん扱いしてるからまあいいか。
    あいつを有名にするのはおっさんでもM谷さんでもないんだよ。水戸なんだよ。キミジャグなんだよ。俺なんだよ。

    見終わったあと「織笠裕美」っていう女優についてみんなで話し合ったけど、結局は「もうしばらくは好きにやらせよう」って事になった。勝手にそう結論づけた。
    単に芝居がうまいだけじゃなくって、織笠の声と表情はちゃんと心に残る。忘れない。
    たまーにこんな風に格の違いを見せてくれる。幕が上がる前は他の女子に嫌がらせとかされてシクシク泣いたり緊張で吐いたりするくせに、幕が上がると嫉妬も羨望も全部蹴散らす。ちゃんと役者の仕事してくれるから、安心感がある。ファン層が広い。俺の隣、お金持ち風のおばあちゃんとおじいちゃんが座ってたんだけど、「あの女の子素晴らしいねぇ、可愛いねぇ」ってずっと言ってて、遂には芸術館のお姉さんに注意されてた(笑)見逃してあげてー。

    今回芸術館さんが織笠を引き上げてくれて、彼女の芝居がたくさんの人の目に触れたっていうのは織笠にとってもキミジャグにとってもすごく意味があることだったと思う。本当にありがとうございました。
    小劇場関係とはいえ、こんだけ切望されてるのに、「地下鉄の乗り方が分からない」という理由で東京に来ないあいつはバカ通り越してちょっとカッコイイと思う。多分、本当に水戸が好きなんだと思う。その理由が俺にも分かった。あんなに魅力的な劇場、役者、環境が揃ってたら、そりゃ離れられないと思う。
    もっとまわりに水戸宣伝しよう。そうしよう。

    終演後、「リバウンドせんようにしろよ」と嫌味のひとつでも言ってやろうと思ったが、マメと瘡蓋でガチガチになっちゃったあいつの手みたら、何も言えんかった。お疲れさん。
    どんなに時代が変わって新しい舞台が出てこようと、やっぱりつかこうへいの芝居は必要なんだな、と考えさせられました。
    光文社さんの締め切り4時間前。三池順太より。

    PS
    石川くんと西堀嬢へ。俺の帽子はリバーシブルなんだよ!

    「Girl's Talk」

    • 2011.08.31 Wednesday
    • 16:33
    近所の惣菜屋の娘さんで、いつも僕の姿を見ると背中からドン突いてくる女の子がいるんですよ。
    今日も午前中に会ったので身構えてたら、何か元気なさそう。
    声かけたら、「明日から学校…」って泣きそうな顔。小学生、ざまぁwww

     「Girl's Talk」

    キミトジャグジー第3回公演「逆風」にて上演。

    ーSTORY−
    サトミには片思いの先輩がいた。今日、ついにラブレターを渡す事を決心。
    しかし、その思いを邪魔しようとクラスの札付き少女達が現れて…。

    今をときめく「乙女ガールズ」のリーダーを、織笠がやった時ですね。
    女子のリーダーっていうか、学園の番長に見える。元ヤンキーはこわいこわい。ヤンキーじゃないって否定するけど、昔の写真見ると完璧ヤンキーですよ。髪の色、外国の方と同じ色だもの。

    モテ山田先輩っていうのが登場するんだけど、結局はサトミとくっつかずにタケミと恋に落ちるんですよね。
    だから、キミジャグの公式設定で、タケミは「美少女」の部類なんです。
    タケミシールをノートパソコンに貼ってるんですけど、打ち合わせ先でも「なにそれこわい」ってみんな言うのに、最終的に「どこで売ってるんですか」って聞いてくるの。やっぱり彼女には何かしら人を惹き付ける魅力があるんでしょうね。

    最後は、脚本上には無かったんですけど、サトミのスリーサイズを計ったタケミの一言が面白かったので。

    「50、50、50、ペコちゃん!!」

    「彼女は僕のスイーツ」

    • 2011.08.30 Tuesday
    • 00:00
     うわーん、もうネタが尽きたよ。
    と思ったら、コント集でこまごました作品があったと気付きました。

    「彼女は僕のスイーツ」

    第8回公演「こども」にて上演。

    ーSTORY−

    サトミは今をときめくアングラアイドルグループ「ピンクデリシャス乙女ガールズ」のひとり。
    しかし、イケてない彼女はまわりのメンバー達に馴染めず、客からもみそっかす扱い。
    サトミの彼氏は、彼女がアイドルをやっているのを快く思っておらず…。

    10分ほどの短いコント。キミジャグのコントは力技が多いんですが、これはもう勢いで振り切る感じ。

    キミジャグに書き下ろしたコントって、基本的にキミジャグ以外のところは上演できないんですよ。
    キミジャグの役者主体の当て書きだから、他の方がやると「何か違うなー」ってなってしまう。
    後輩達が稽古で何度かこの脚本を使ってたのを見たんですが、サトミはみそっかすに見えないし、タケミは女の子はやるとそれはもう趣旨が違うし、なんと言ってもホラグチ君と座長のアイドルユニットが胡散臭くない。
    真っ向から脚本と向き合うと、ただのアイドル成長芝居になっちゃってて、個人的に反省しました。

    役名と実名を一緒にしちゃいけんな。うん。

    最後は、不幸すぎるサトミの彼氏さんの台詞で。

    「そんなことしなくても、サトミは初めから俺のアイドルだよ。
     サトミ、俺だけのアイドルでいてくれよ」

    「グリニング・ゴースト!」

    • 2011.08.29 Monday
    • 00:00
    髪切りに行ったら耳も切られた。いたたったたた。

    「グリニング・ゴースト!」

    キミトジャグジー第13回公演にて上演。魔性の女、田口さん初参加作品。 

    ーSTORYー
    「そうです。私達の住むお屋敷は、たくさんの幽霊《ゴースト》が棲まうホーンテッドハウスだったのです」

    世にも奇妙な幽霊屋敷、666番街のホーンテッドハウス。
    この寂れた屋敷に住まうのは、陽気で凶悪、不思議で愉快な幽霊達。

    ツギハギメイドに、侵入者を許さない双子の門番。
    地獄のシェフに、怪しげな黒猫。
    そして彼らが仕えるのは、ひどく偏屈な考え方の持ち主、伯爵ジャック。

    恐ろしい噂のせいで近寄る者もいなかったこの屋敷に、とある姉妹が日本から留学のためにやって来た。
    幽霊達は平穏な生活を守る為、姉妹を追い出す計画を練る。

    しかし、幽霊達が予想していなかった事が…。

    事もあろうか、あの変わり者の伯爵ジャックが恋に落ちた!
    しかも、命ある人間の娘に…。

    外は雪。
    聖なるクリスマスに贈る、キミトジャグジーの幸せな悪夢。


    キミジャグにしては正統派な作品。本番日がクリスマスという事で、ガチクリスマスな内容に。
    衣裳部が本気を出した作品でもあります。衣裳部東京組は2年に1回くらい本気出すそうです。衣裳部水戸組のエビちゃんに迷惑かけんなよ。

    目原君の声を聞いてから、男爵とか伯爵とかそういう役をやらせたくて、このキャスティングに。
    伯爵ジャックはかっこいいけどダサイ。ダサイけど愛せる。そんなキャラクター。
    織笠もたまには毒のない役に。彼女演じるスズランは「女子から見たらそうとうウザイ」んだけど、男からみたら理想の女の子。
    スズランの妹、ウメは山さん。この2人は全然似てないのに、だんだん本当の姉妹に見えてくるから不思議。

    ゴースト側は、ホラグチ君と首藤君は双子の門番。ハンプティダンプティ意識だったのに、「ホスト部」の双子意識と思われてしまった。二人とも痩せの筋肉質。背格好が似てるから、同じ服を着せるとたまにどっちが喋ってるのか分からんかった。
    地獄のコックは石川君に。腕いっぱいのタトゥーは首藤君が書いたそうです。
    ツギハギメイドはエビちゃんと田口さん。二人ともゴシックな雰囲気が出てて可愛らしかった。
    この時、なんとなく田口さんはこのままキミジャグに入るんだろうなと思ってたけど、案の定。だって制作の好みのタイプ、ど真ん中だもんね。
    正統派に見えて密かに毒を隠し持つ。女優さんにとって、毒はすごく大事だと思うんですよ。
    毒っ気のない女優さんって、いまいち魅力感じないし。少年役や少女役を突き詰めていくタイプなら話は別なんでしょうが、やっぱり女の人の演技には毒が欲しい。苦い毒よりは、甘い毒の方がいいですけどね。田口さん、これからもよろしくお願いします。あの、それ、水に浮くって本当ですか?

    スズランの婚約者役には、座長。座長は猫ちゃんと二役。大変だったと思うけど、この2つの役はどうしても座長にやって欲しかったので強行。あの胡散臭い全身スーツが好き。
    そして、サンタクロース役は座長や織笠の師匠でもある、長谷川さんにお願いしました。
    まだお目にかかったことはないんですが、織笠が演劇っていう枠の中で一番尊敬してる人なんだと思います。声の重みがすごい。キミジャグのお芝居をピリッとさせて頂きました。ありがとうございます。

    ジャックとスズランは死んでから結ばれた事になるけれど、お迎えが来るまでの間どんな風にスズランが生きようとしたのか考えるとちょっと胸が苦しくなります。そして、それを受け入れたアキオさんの事を考えると、もっと心苦しくなります。
    印象的なラストのキスシーンは、山さんが演出したそうです。
    60年前ねだったキスを、もう一度おねだりするスズラン。それを微笑みながらマントで隠し、近づくジャック。邪魔にならないように、慌てて「しーっ!」と人差し指を立てる召使達。
    山さんの才能、すげーよ。全然考え付かなかった。

    もうちょっとコンパクトにして、もう一度どこかで再演してもらいたい作品ですね。
    その際は子供も安心して見られるように、下ネタをカットしましょう。

    最後はダサかっこいいジャックさんの台詞で。

    「お前がこの世に別れを告げる時、必ず私が迎えに行こう。
     この次出会ったその時は。言えなかった言葉を言うよ。
     お前のねだった口付けをするよ。
     再開の夜は必ずやって来る。その時まで、私はまた眠る事にしよう。
     私は伯爵ジャック。永遠の夜を彷徨う、呪われたゴーストだ」

    「リライト」

    • 2011.08.28 Sunday
    • 00:00
    車検の見積もりお願いしたら30万近くかかるって、どういう事!?

     「リライト」

    第12回公演で上演。世界の終末の物語。
    PARK ISという、レトロなビルでの初めての公演。いい場所だったのに…。

    ーSTORYー
    「君がいてくれたから、僕はこんなに幸せな人生だった」

    世界が終わる、そのほんの少し前。
    最後に残された科学達は、地球の深く深く暗い地下、コールドスリープする時を待っていた。
    目覚めるのは100年後。
    自分達のつくった装置が、ふたたび地球を蘇らせるその時まで、地球を壊し続けた人間たちは沈黙しなければならなかった。

    ひとつ問題があるとすれば、地下に置いてあるロボット「カナリア」
    有能な科学者、コウモトが狭い地下に持ち込み、周りの科学者達からガラクタ扱いされている鉄クズだった。

    「カナリア」は家事ロボットのように、人の役にたてない。
    「カナリア」は警護ロボットのように、人を護れない。
    「カナリア」は愛玩ロボットにように、人を慰められない。

    カナリアが持っているただひとつの機能。それは、ウタウ機能。
    映像を目の前で起こっている事のように表現できる装置が発明された未来では、音楽を奏でるしか出来ないカナリアは、ただの時代遅れなガラクタでしかなかった。

    やがて訪れた世界の終末。
    人類最後の秘密基地で動き出す、カナリアのウタウ機能。
    人と機械の間に生まれた、優しい奇跡。

    「ほら、世界の最後に残ったのは、歌だよ。言葉だよ。 ………おかえりなさい」


    キミトジャグジーが贈る、優しく儚い終末論。


    キミトジャグジーロボット三部作の第2弾。
    ロボット役は織笠、作った人は首藤君。ロボット物でこの2人は鉄板。
    カナリアはアリスのように可愛らしい子ではなく、どちらかといえば凶暴。でも、その裏に見え隠れするマスターへの愛情が伝わればいいなぁ、と。
    前作の骸では男性陣が目立っていたので、リライトは女性キャストにスポットを当ててみました。

    エビちゃんが演じたヤエコは、一言で言うと、とてもしたたかな女。
    みんなに愛されたいし、大事にされたい。年をとらずに、今の美しいままでいたい。
    既婚者でありながら施設内の男にモーションをかける。すぐに泣く、叫ぶ、甘える。
    彼女は舞台上で「寂しい」と言ってましたが、結局一番愛されてたのはヤエコだった。
    間男も、旦那も、旦那の親友も、なんだかんだ言ってはヤエコを心から心配して愛そうとしていたのに、それに気付かず離れていったのはヤエコの方だったのかもしれません。
    どちらにせよ、純粋な人です。稽古場では「鬼の子」だの「ヤリマン」だの言われてたようですが、ヤエコは魅力的な女性でした。

    そして、山さん演じるタヤマ。地味で、あまり女性らしさを感じない、頭のいい女。
    色恋沙汰で施設内が浮き足立つなか、「人を好きにならない」と言い放ち、あくまで傍観することを貫いた人。
    「私、子供産めませんから」
    あまりにも重い一言です。キミジャグらしくないとの事で、一時カットされそうにもなりましたが、最終的にそのまま残しました。
    タヤマは科学の進歩に希望を託し、子を産めないその体を受け入れて未来に生きようとします。
    物語では語られませんでしたが、幸せになってくれるといいなぁと思います。

    目原君演じた間男のトミハラ。ホラグチ君が演じたガチホモ科学者オトベ、石川君演じた若い科学者ウライ。そしてアンドロイドの産みの親、座長が演じたホンダ。
    みんな何かしら暗い過去を持っている、地下シェルターの住民達。

    「地球を大切にね!」って言葉が、この5ヵ月後にこんな意味を持つことになるなんて…。

    最後のカナリアの台詞で、「おかえりなさい」っていうのがあるんですが、あれで物語が完結した感じがします。
    あの着ボイス欲しい。ちなみに織笠にお菓子を渡すと嫌々ながらも言ってくれます。298円クラスのお菓子じゃないとダメです。っつーかタダで毎日こんな事言ってもらえてるヤツがいるんだって思うと、スゲー腹立つ。腑に落ちねえ。

    最後は、ヤエコさんの台詞で。

    「知ってるよ!嫌われてるのも見下されてるのも知ってるよ!
     でもさ、私はこうしか生きられないんだもん。
     寂しいんだもん。ずっとキレイでいたいんだもん。
     誰からも愛されたいんだもん。構って欲しいんだもん。
     傍にいて欲しいんだもん。一人になりたくないんだもん。
     怖いんだもん。眠るのも、未来も、誰からも愛されなくなるのも」


    「骸〜MUKURO〜」

    • 2011.08.27 Saturday
    • 12:08
    うわあん、キャンペーン昨日からだと思ってた。もういい、フテ寝する! 

    「骸〜MUKURO〜」

    第11回公演にて上演。第43回水戸市芸術祭演劇フェスティバル参加作品。

    ーSTORYー

    「閻魔様に頼まれた、あんたを地獄に送ってくれと…」

    花の大江戸、八百八町。
    そこに響き渡るのは、闇の仕事人「ムクロ」の噂。

    金さえ払えばどんな恨みも晴らしてくれる、弱き者の代弁者であり、呪い・神罰の代行人。
    その華麗な仕事振りに町人達は沸きあがり、奉行所は頭を抱える日々が続いていた。

    物語の舞台となるのは、小さな町の、しがない団子屋。
    そこは、若き職人"阿佐比"が作る団子の味と、看板娘"椿"の明るい声に惹かれて、客足が常に途切れる事のない、巷では人気の団子屋だった。

    そんな団子屋の前に、極悪人面の浪人"石川護右衛門"が現れる。
    凶悪な面構え、体中に刻み込まれた戦いの証。
    見る人を震え上がらせるその風貌は、まさに「悪」の化身。

    真っ先に「ムクロ」容疑がかかった護右衛門に詰め寄るのは、奉行所の役人達。
    迷惑をかけまいと江戸を後にしようとする護右衛門を止めるのは、能天気な団子屋の姉弟の声。

    そんな彼のもとに、一人の少女がやって来る。

    裏町長屋に住まう、まだ幼さが残る少女"晴"。
    彼女は涙ながらに護右衛門に告げる。

    「晴れぬ恨みを晴らしてくれ」

    謎多き浪人、護右衛門の正体は、闇の仕事人ムクロなのか。
    ムクロの真の目的は何なのか。

    花の大江戸、八百八町。
    人々が踊り、歌い、騒ぐ町。
    ムクロが打ち上げる鬼の所業。
    今宵は、誰に天誅を下すのか…。

    恋の闇より暗いのは、この人の世の、心の闇か。
    キミトジャグジーが夏の夜に打ち上げる、百花繚乱大江戸歌劇。


    織笠がね、急に時代劇にハマり出した時期があるんですよ。
    スカパーだかどっかで、時代劇チャンネルみたいなのがあるんだって。
    「演劇祭はお祭りだから、必殺仕事人みたいなやつやりたい」とか言い出して。
    要は派手さ重視で、この機会に演劇に触れた人に興味を持ってもらえる作品にしようとなりました。

    東京小劇場で毎日のように上演されている「不条理」なストーリーも好きなことは好きなんですが、後味が悪い作品や歯切れの悪い話は好き嫌いが分かれるので水戸のお客さんに受け入れてもらえないと気付き始めたのもこの頃。
    あの天真爛漫なメンバーが演じるのだから、単純明快で嫌味の無い話が一番いいんだと思ったり。
    そこにちょっとした毒を加える。何となくキミジャグの行き先が決定した作品です。

    ムクロの元締め、椿。強くて可愛くて気風のいい女。でも弟の前では泣き虫。自らの行いに多少の戸惑いを感じながらも仕事人を続けている。
    椿を支える仕事人仲間の阿佐比。二枚目と三枚目を行ったり来たり。鬼のように強くてかっこよくて、女性心をくすぐるあのビジュアル。フライヤーは秀逸でした。秋山君と佐川さん、スゲーと思いました。阿佐比と椿は江戸の町では兄弟という事になっているけど、血は繋がってません。
    同じく仕事人仲間の千歳屋。この人も最高位忍者でありながら、どこか抜けてる。椿を愛するあまり、全力で間違った方向に駆け抜けて行ってる人です。

    そしてそれと対峙する、奉行所の斑目。
    かっこいい人なんですよ。虎柄の着物なんて、普通着こなせないですもんね。
    悪を憎むあまり、自ら悪に染まっていった、実はちょっと可哀想な人。
    部下の爽一郎は、斑目と正反対で爽やかな男。でも、激情を隠して生きている。
    忍者集団の胡散臭さもできれば「かわいらしさ」が出るように、みんな根っからの悪人にはしないようにしました。

    主人公の護右衛門。石川君の見た目の怖さと演技の優しさがちゃんと伝わるように。
    ヒロインの晴は西堀嬢の可憐さが引き立つように。
    この2人が並ぶと、微笑ましいんですよね。鬼と桃太郎ってカンジで。褒め言葉ですよ。

    脚本よりは、現場の演出が頑張って物語を盛り上げてくれました。
    お客さんもたくさん来てくれたみたいでよかったです。
    難を言えば、肌をさらけ出した女性陣よりも、着物の裾から見える男性陣の足の方がセクシーだった事。頑張れ!キミジャグ女性陣!

    今度の12月にはこの第2弾、「焔〜HOMURA〜」が上演予定です。ムクロを見たことがない人でも楽しめる作品になってます。
    震災で傷ついた日本に必要なのは、悪を悪として叩っ斬るムクロの力。是非御来場下さい。

    最後は泣き虫元締め椿さんの台詞で。

    「力じゃなく、心で護る。それもまた強さだ。」

    「私のポケットの中はいつも甘いものでいっぱいなの〜パップラドンカの大冒険〜」

    • 2011.07.29 Friday
    • 01:22
    突然の雨。
    コンビニで傘買うのって、負けた気がするよね。 

    「私のポケットの中はいつも甘いものでいっぱいなの
     〜パップラドンカの大冒険〜」

    キミトジャグジー記念すべき第10回公演で上演。
    今はすっかりお馴染みとなったエビちゃんと目原君の初登場作品でもあります。
    カメラマン佐川さんの正式入団もこの時。すっげー豪華。

    ーSTORYー
    「私は、世界を壊す旅にでる。」

    剣を振るって人々を脅かし、家々に火をつけて暴れまわっていた盗賊団が、ついに捕まった!
    処刑は記念すべき建国記念日の午前9時。
    青い空、心地よい風。絶好の処刑日和。
    悪の限りを尽くした一味を見ようと、公園にはたくさんの人々が集まっていた。

    極悪盗賊団を率いるのは、若き首領アギ。
    首吊り縄に怯える様子もなく、堂々としている。

    ふと、遠くから誰かの視線を感じた。
    見ると、そこには砂糖細工のような白い冠を被った、この国の王女。
    お気に入りの侍女を引き連れて、城を抜け出しここまでやってきたらしい。
    能天気な顔をして近衛連隊長に手を振っているあたり、あまり頭は良くないようだ。
    きっとこれから何が起こるのかも分からないのだろう。
    処刑台へと向かう盗賊団を、まるでサーカスでも見るかのように笑顔で眺めている。

    空を仰ぐ。
    鼻をくすぐる甘い香り。
    この世で最後に見る風景は、キラキラと光って美しい。

    最後のお祈りを促す声。
    愛しい人に別れを告げ、13階段を昇ろうとしたその時。

    遠くで花火があがった音がした。
    怪訝な顔をする近衛連隊長。
    この時間に花火をあげるという話は聞いていない。

    まだ誰も知らない。
    この爆発音が、世界を壊す大冒険の始まりだという事を。


    大学生だけどとても魅力のある西堀嬢と今井君という役者さんが客演だったので、出来れば全員に見せ場があるように、と思いました。
    逆に、客演陣とキミジャグの境目がはっきりするように、キミジャグチームが「盗賊団」という括り。
    今思えばそれを意識するあまり、キミジャグ側のわちゃわちゃした感じが薄かったかなと反省。
    ニコニコで大人気のマチゲリータさんに作曲をお願いしたとか、他アーティストとの関りをもっと深めようと思った作品。

    この話は「原作/織笠裕美」とするべきだったと今でも思います。
    織笠が考える話はどれも突拍子がないけれど全部がとてもおもしろくて、彼女が何かおかしな事を語り出すたびに「それで?続きは?」と聞いてしまいます。でも彼女自身「続き」を考えてない事が多く、「続きは?」と聞かれるのを嫌います。最近は続きを僕が考えて、「〜ってなったら、どうする?」と聞くと、「じゃあ〇〇が××して△△になる」って織笠が答える。そんな作業の果てに台本が出来上がります。
    変な意味じゃなく、僕はこの時間が一番好きです。

    デザインがキミジャグのビジュアルを全面に押し出す仕様となったり、キミジャグ第二期にあたり色々変革があった作品だったんじゃないかと。
    主人公パップラドンカという王女様の、未来を壊す物語。
    「パップラドンカ」っていう響きがいいですね。これは、織笠がたまに口ずさむ童謡?「パップラドンカルメの歌」からとりました。変な歌だけど、不思議と頭をループする曲です。聞きたい方は織笠まで。
    DVDを見返したら、座長演じる「月のおじ様」が可愛いかった。リトルウェッジ同様、座長が「神様」を演じるのは、やはり彼の人柄から来るのかと思います。キミジャグの神様。今では台詞を噛む「カミ様」として呼ばれているようですが…。
    そして佐川さん参加により映像にも挑戦しました。お料理お兄さんとタカコザチョリーナの映像のクオリティの高さ、本当に驚きました。っていうか、佐川さんの芝居の上手さにビビりました。あと、映像なのに台詞をかむ座長にもビックリしました。

    最近はコント女優の位置に落ち着いたエビちゃんですが、最初見た時は「凛とした綺麗な女優さんだなぁ」と思いました。今思えば、この作品からちょいちょい「コント女優」の前兆は現れていたのですが…。
    エビちゃんの太もも、一緒に観に行った奥村と興奮したものです。やっぱり舞台に「セクシー」は欠かせませんから。エビちゃん、夢をありがとう。
    織笠はいつも「私が男だったらエビを嫁にする」と言ってます。男前やなぁ。

    そして、遅れてやってきたサムライ、目原君。
    キミジャグのお客さん(主に女性)の心をこの先毎回鷲掴みする事になります。
    舞台栄えする役者さんです。シリアスも笑いも対応できます。眼力が強いのがいいですね。さすが九州男児。
    彼の魅力はやっぱりあの声ですか。声優さんのCDみたいにカッコイイ台詞ばっかり入れたCD作って売るってどうですか、佐川さん。俺、台本書きますから。その場合俺にはいくら入ってきますかね(笑)

    キミジャグメンバーの誰とも個性がかぶらず、役者としてもスタッフとしても頼りになる2人。
    ルフィ海賊団がフランキーとロビンを仲間に入れたような感覚です。

    で、この2人に「これからもキミジャグに居てください」ってプロポーズする時に、織笠から色々相談されたんですが。
    グスングスンと泣くわけですよ。「断られたらどうしよう」的な事をいいながら。
    お前、それが新宿でいじめの現場を目撃して、いじめてた側の高校生の襟首つかんでホームに突き落とした奴の台詞か、と。いじめられてた方にまで「お前も黙ってやられてるんじゃねえ!」と言い放った女の台詞か、と。(ちなみにコレは仲間内で“いじめ両成敗事件”って呼ばれてます。鬼やね)
    その時僕は「不安だったら座長に頼め」としか言えなかったんですが、今思えば自分も2人に対して手紙でも書けば良かったな、と。もっとしてやれる事があったのにと反省。

    幸い2人はめでたくキミジャグに入団したわけですが。
    2人にとってはこれが地獄の始まりだったのかもしれません。
    何故なら、この先に待ち受けていたのは「生き急ぎ三部作」いや、「生き急ぎ四部作」だから。

    最後は、片思いの仕方まで男らしい連隊長ツムギさんの台詞で。

    「ひとつ言っておく。あれはな、毒だ。目が回るほどの、脳まで痺れる甘さ。一度知ったら馬鹿になる」

    こちらはDVDが出てます!よかったらどうぞ。→キミジャグSHOP

    「シャングリラ」

    • 2011.07.28 Thursday
    • 00:00
    今日は宇都宮の友達から扇風機が届いたよ。さすがに宅急便受け取った時に笑ったよ。
    だからエアコン買ったって言ってんだろ!この野郎ありがとう。

     「シャングリラ」

    キミトジャグジー第9回公演上演作品。簡単に言えばドMの女がドSだったって物語。

    ーSTORYー

    「花のような痣だろう。体中に刻み込まれた満開の花。それを咲かせたのは、この拳だ」

    ダリア咲き乱れる庭先で、國枝の息子はそう言って哂った。

    國枝の家には霊が出る。
    跡取り息子である孝政の暴力に耐えかねて、川に飛び込み自害した女中の霊が。
    名は伽耶子。
    その最後の姿には、何故か狐の面が被せられていたという。

    伽耶子の霊に怯える使用人。
    生前の伽耶子を嫌う情婦。
    伽耶子を中心に零れ落ちる、人々の記憶の破片。

    そんな國枝家にやってきた書生がひとり。名は古山宗吾。
    天真爛漫な青年に戸惑う、國枝の跡取り息子。
    哂う情婦、物言わぬ使用人。
    庭に咲き乱れるダリアの花。そして廻らぬ風車。

    日々が過ぎ、やがて青年はこんな事を言い出した。

    「恋をした」

    髪にダリアを飾った、狐の面を被った女に。
    顔も体も傷だらけだが、口元に浮かべた笑みが印象的な、そんな女に。

    「彼女は噂の幽霊だ。俺はな、彼女に触れる事が出来たんだ」

    夜が更ける。今宵も、廻るはずのない風車の廻る音がする。


    いわゆる「美しい女」が出てこない話にしようという事になって出来た作品です。
    この話に出てくる伽耶子と比奈という女性は、体も心もとっても醜い。
    DVの果てに死んだ痣だらけの女と、金持ちに囲われた女。
    でも、その醜さが逆に女性の持つ美しさを引き立てるようにキミトジャグジーの演出さんと話し合って作りました。

    この打ち合わせを衣裳の奥村君の自宅でやってたのですが、ものの10分程で伽耶子の羽織を作りあげ、「持ってけ」と言った彼が物凄くかっこよかったんです。衣裳さんの凄さを垣間見ました。
    「着物は直線縫いしかしないからねー、え?普通だってwwすごくないってwwみんなこれくらい縫えるってーwww」とか地獄のミサワっぽく言っちゃっても、衣裳部すごくカッコイイ。
    そういえばこの前の飲み会で、「奥村君はおしゃれすぎておしゃれにみえない」って言われてました。納得。

    キャストが6人しかいないのに大きな劇場でやっちゃうとか、無茶やってた時期ですね。
    2010年の終わりに彼らはもっと無茶な事をするわけですが、それはまた後日。

    残念だったのは、カットしていまったシーンが多かった事。
    初めての会場という事もあって、問題になりそうなシーンはあらかたカットしてしまいました。「夕闇〜」で怒られた前例も考慮して。
    でも今読み返すと、カットして本当に良かった。この頃ショッキングなシーンをかっこいいと勘違いしてた時期。みんな一度は通る道だよね?よね?

    この作品でも、ホラグチ君にはツンデレな役を。この頃、何かもう「ホラグチ君にツンデレやらせておけば公演成功は間違いない」みたいな雰囲気になっちゃってて。同時に「首藤君とホモっぽくしておけばチケット売れる」みたいになっちゃってて。いやいや、そうじゃねーから、とあの頃の自分達に言いたい。
    でも、他の作家さんもこの2人をホモっぽくを取り上げてくれたりして、「俺らの方向性は間違ってなかった」みたいに思っちゃったりして。お二人とも、ごめんなさい。でも反省はしてません。

    三枚目の役が多かった首藤君が、二枚目キャラとして生まれ変わった作品でもあります。
    首藤君演じた「宗吾」は、織笠がほとんどキャラを作りました。
    「メガネの書生って、ありきたりすぎじゃない?」って言ったら、「うるせえ!萌えの邪魔するな!」ってひっかかれました。どうなってんの、あの子。
    首藤君といえば、石川君のブログのマッコリ持ってる写真がいいですよね。君だけは罰ゲームに加わらないと思っていたよ…。

    妙に世界観のでかいファンタジー路線のキミジャグも好きですが、この「シャングリラ」のような小さな世界で繰り広げられる秘密の話、みたいなノリがすごく好きでした。
    キミジャグ第一期はここまで。
    この作品の後に、キミジャグは海老澤さんと目原君という素晴らしい役者さんを2人も獲得するわけです。
    では、また明日。

    最後はドM、伽耶子さんの台詞で。

    「口の中は血の味がした。殴られた体中が、ずきずきと痛んでた。でも、その時、私は、私は…。幸せだなあって思ったんです。あの手に殺められるなら、幸せだって。私は頭がおかしい。こんな事をされて嬉しいなんて。でも、確かにあの時愛されていると思った。幸福だった。哀れまないで下さい。殴られ蹴られ嬲られて、それでも私は幸せだったんです。」

    こちらは脚本・DVDも出てます。よかったら是非!→キミジャグSHOP

    「リトルウェッジの魔女〜The moon vomits the lie.〜」

    • 2011.07.27 Wednesday
    • 00:00
    扇風機が買えなかったってブログに書いたら、扇風機が2台も届いたよ。

     「リトルウェッジの魔女〜The moon vomits the lie.〜」

    第7回公演上演作品。
    第3回公演の「リトルウェッジの魔女」の再演。客演さんが入れ替わってたため、新しいキャラとか書き足しました。

    あらすじは第3回公演と同じなので、省きます。

    県民文化センターを使っての初めての公演。HPで舞台図見たら、いわゆる「演劇するには厳しい環境」で、仕込みとか大変だろうなって思ってたら、案の定大変だったみたい。
    でもこの後も何回かこの会場を使用してるのを見ると、水戸の劇場不足は深刻なんだと思う。
    若い役者さんやアーティストを育てるのに必要不可欠な環境がほとんどない。それじゃやっぱりみんな水戸を出ていっちゃうのも分かる気がする。

    織笠や座長みたいに東京で学んだものを地元茨城に持って帰って、自分達の手でベースから作るって、かなり確固たる意思がないと出来ないと思うんですよ。
    だって東京出ちゃった方が楽だもん。場所もあるし、チャンスもある。例えどんなにレベルが低かろうと、「東京で芝居やってます〜」って言えばカッコもつくし。やってる側も楽しいと思うし。芝居やってる気になるし。もちろんそうやって大きくなった劇団もあるし。
    そういうのを考えると、「夢は水戸に小劇場をつくること!」って頑張ってるキミジャグはすげえって思うんですよ。一緒に頑張りたいって思うんですよ。水戸引っ越したいもん、最近。
    福岡のギンギラ太陽'sに続いてほしいなぁ、心から。

    再演にあたりタイトルの後に何かかっこいい英語がくっついてますが、当初これは「再炎」にされる予定でした。「リトルウェッジの魔女・再炎」。これは笑えないレベルの中2病。うちの制作、頭おかしい。誰かが却下してくれたんだろうなぁ。
    他にも「改・リトルウェッジの魔女」とか「リトルウェッジの魔女〜忘却の果て〜」とかワケわかんないタイトルがいっぱいあったんですが、とりあえず落ち着いてよかったです。
    〜The moon vomits the lie.〜も中2病の臭いがプンプンしますが…。そういうのは 「仕様です」って言っておけば怒られないって、偉い人が言ってた。

    初演版は現在照明スタッフの高須さんが演じた野戦看護婦に名前がついたり、魔女のおつきのメイドが出てきたりと、女性キャラがいつもより目立ってたのかも。
    日比さんという女優さんが出演してくれたのですが、娼婦レベッカという役をとてもおもしろく作りこんできてくれて、感動した記憶が。忘れられない女優さんの一人です。ありがとうございました。

    このあたりから、「お前の脚本に出てくる女は現実味がない」と言われはじめます。
    でも、男作家の書く女キャラって、みんなそうじゃない?自分の理想か、世間一般で言われてる女の具現化か。
    昔「脚本を読めばその人の理想のタイプが分かる」って言ってた方がいて、確かにそうだなって思う部分があったり。こう言われて恥ずかしくなる感じ、物書きさんなら分かると思うんですけど。
    逆もまた然り。女性作家の書く男キャラって、男からしたらすごく現実味がないカンジが多い。
    だから、そういうのがない作家さんの脚本を見るとすごく尊敬してしまいます。
    「あれ?この作家って、男?女?」みたいなのが理想。

    魔女を守るお話はこの辺で。
    キミジャグHPで見れる佐川さんの写真がとても綺麗です。タケミやべえよ、これはもう恋だよ。

    最後は魔女ハナの台詞で。

    「さわりたいわ。その剣で刺されてもいい。あなたにふれたいわ」

    脚本がキミジャグSHOPで売ってるみたいです。
    良かったら一冊いかがでしょう。すげー恥ずかしい台詞ばっかりですよ!→キミジャグSHOP

    「夕闇 宵街 君の影」

    • 2011.07.26 Tuesday
    • 00:00
     「夕闇 宵街 君の影」

    第6回公演上演作品。
    本番日に台風が直撃した事もあり、別会場での追加公演も。

    ーSTORYー
    「女の子に恋をした。僕はガラクタで、あのこをつくる」

    少年達には憧れの女がいた。
    沈丁花の香水をつけた、赤い爪の娼婦。

    歌声に耳を傾けるしか出来ない放課後。
    子供と大人、少年と女の距離はあまりにも遠い。

    今のままでは触れる事も、話しかける事も叶わない。

    やがて、思い余った少年達は、娼婦に似せたロボットを創り始めた。
    街中からガラクタを集めて…。

    ラストシーンで、少年達が恋した娼婦が、夕焼けの中紙風船を空に放る絵がとても綺麗でした。

    大学の演劇サークルでも上演してもらったり、「これがキミジャグの王道!」って言える作品なんじゃないかと。
    乙女ガールズのお披露目もありましたね。まさか毎回このシスターズを出す事になろうとは夢にも思わず。

    音楽は流歌にお願いしたりと、新しい試みをしてみたり。
    キミジャグ三大ロボット作品のひとつらしいです。あとの2つ何だよ。あ、「リライト」か。

    制作さんが「ライチ★光クラブ」にハマリ、工場の芝居をやりたいとギャーギャー騒いでた時期の作品です。川崎に工場見に行ったり、フットワークの軽さに脱帽しました。

    とにかく少年達が作り出した機械少女「アリス」を可愛くみせようと頑張り、最終的に「バカは可愛い」に落ち着いた記憶が。織笠演じるアリスはボケッとした表情が可愛かったです。
    この脚本では、機械少女アリスと娼婦を同じ女優さんが演じる事になるわけですが、織笠は嫌な女の役をやると、ほんっとーに嫌な女を演じれるんですね。毒。毒そのもの。いや、褒めてるんですけど。
    物語のキーワードになっていた「沈丁花」は、彼女の誕生日の花でもあります。花言葉は「不滅」。さすがやね。

    リトルウェッジの魔女でホラグチ君のツンデレに需要があると分かり、彼はふたたびマサミツと言うツンデレガチホモ役に。一部の女性の方に受けて安心しました。
    お客様のニーズに答えて役を書き分けできる。当て書きの強みと知ったのもこの頃。

    「女だけに開いている穴」だの少年のオナニーシーンだの、この作品も子供にオススメできない内容ばかりでしたが、レイプシーンを割愛しなかったばっかりに、座長が公演会場の方に注意を受けたとの情報が。そうだよね、よくよく考えたら演劇祭参加作品だもんね。座長、ごめーんね。

    機械少女を作り出した天才少年、ソノベの物語でもあり、知恵遅れ気味の少年、クマの恋物語でもあるこの作品。
    未だにいろんな方に再演は?と言って貰える作品です。ありがたい。
    クマはとても難しい役だったと思いますが、石川君にまかせて本当に良かったです。ありがとう。

    最後は、クマの台詞で。

    「君の体がガラクタで出来ていても、成長を遂げていつか誰かに恋をする事を覚えたとしても、ずっと君の傍にいられたら、僕は幸せだったのに。それでね、思ったんだ。僕は機械になりたい。脈打つ心臓もこの体に流れるすべての血液も何もいらない。僕はロボットになりたい。そしていつか錆びて壊れる日まで、アリス、君と一緒に歯車を回し続けたいって思ったんだ」

    この作品のDVD、100本以上の売り上げがあるそうです。
    脚本も一緒に販売してますので、興味をもたれましたら是非!

    キミジャグショップ

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